突然の言葉
ある日、ラグビーとは無縁の知人が突然言った。
「世界のみんながラグビーに関われば世の中は平和になるよね。」
2019年、TBSで放送されたドラマ「ノーサイドゲーム」に、ひょんなことからハマったそう。
それを観ての感想ということでした。
なぜ、そう思ったのか、知りたかったので、本人に後で聞いてみました。
みんな大切
ラグビーに限らず、スポーツは感動します。
だから、スポーツドラマは大概、感動させてくれます。
友人がそのラグビードラマの何に感動したのかを教えてくれました。
「ラグビーを愛する,または愛するようになる人達は皆、自分のためじゃなくて、他の誰かのために行動しているんですよね。」
「利益とか名誉とか、名声とかはなくて、純粋にお互いを大切にしているんだよね。」
「”オレが頑張ってるんだ”みたいな、自分中心のサクセスストーリーもないしね。」
対極の価値
なるほど。へたにラグビーを知ってます、みたいなコメントではない。
でも,感じてくれた何かがあるようだ。
そこには,一点の曇りもない。ただただ穏やかに、静かに私に語ってくれました。
しかしそれはラグビーの本質を突いている内容でした。
ラグビーは体が大きくて、筋骨隆々で、力が強くて、足が速くて、喧嘩っ早い、怖い人達の為のスポーツ…
ではありません。
体が小さくて、なかなか体重が増やせなくて、足が遅くて、おとなしくて、弱そうに見える人達。
そんな彼らの可能性も信じるスポーツなのです。
普段の生活で、あきらめてしまっている大切な価値観や、理想の人間集団、そして思いやりの気持ち、そして相手への敬意がそこにはあります。
当然、そこに至るまでには、葛藤や努力、紆余曲折。
楽に話が運ぶわけもありません。
しかし、傷つき、純粋が故の、人に対する優しさもそこにはあるのです。
そして,癒やしへ
ここで、筆者は表題にもあるラグビーセラピーを提唱したいと思います。
殺伐とした日常に、「人は善き(よき)もの」と信じるラグビーの価値観を注入したい。
疲れ、傷ついた心を労り、そして勇気づけてくれる、そんな価値を。
価値の高いエピソードや、ラグビーの所作、観戦方法をお示しして、心の癒しを体系化させていきたいと考えています。
とても小さな力ですが、大きな感動を伝えていければと考えています。
そして,皆さんと一緒に豊かな人生を送って生きていきたいと思います。
ようこそ、ラグビーセラピーへ